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世界中の宗教にみる断食

こんにちは。サマーシュです。

ファスティング=断食は太古の昔から世界中で行われてきました。

現在もその考えは衰えることなく、行われています。

一番有名なのはイスラム教の 「ラマダン」です。

毎年ラマダンの月に30日間の断食を行います。
自身の信仰心を清める目的があります。 さまざまな欲を捨て、絶対の神への献身と奉仕に没頭する期間。 そのため、食欲を絶つほか、そのほかの禁欲も課せられます。

ユダヤ教には年 6 回の断食日が存在し、一切の飲食が禁じられます。

ヒンドゥー教は、個人個人の考えと地方の慣習に基づき、異なる種類の断食があります。

「エカダシ」(14日間周期の月相の11日目)や、「プルニマ」(「満月の日」)のような特定の日に断食を行ったり、個人の信念や信仰している神によって1週間の特定の日に断食を行います。

キリスト教には「大斎・小斎」という食事を節制する日が設けられています。

  • 大斎 1日に1回だけの十分な食事とそのほかに朝ともう1回わずかな食事をとることができ、満18歳以上満60歳未満の信者が守ります。
  • 小斎 肉類を食べないことですが、各自の判断で償いの他の形式、とくに愛徳のわざ、信心業、節制のわざの実行をもって代えることができ、満14歳以上の信者が守ります。

仏教は、開祖である釈迦尊が、自らの修行中に何度も生死をさまよう断食を行ったとされています。
この修業を通じて悟りを開いた話は有名です。そして人間の苦しみの原因と苦しみからの解放を知ったと記されています。

ジャイナ教では、雨季の期間中、36時間の無水・無食の断食が義務とされています。


何のために断食をするのか

すべての宗教は人々が「幸せになるため」の思考、手段、方法を伝授しているものだと思っています。

(もちろん、カルト宗教は除きます)

断食はイスラム教のラマダンに代表されるように「信仰心を清める」ことが重要な目的だとされています。

イスラム教徒の方によると、この断食の期間は霊的な期間であり、神に近づく期間だそうです。
よりよい自分にする、自分自身を強くする、欲望を抑え意志を鍛える、普段の悪い癖を直すこともラマダンの目標とのことです。

つまり、幸せに生きるために自身の人としてのレベルを上げるための「聖なる儀式」として断食が行われているんですね。

実際に何千年も廃れることなく行われ続けてきたという現実が、信ぴょう性を高めていますよね。

それに加え、現代の科学の進歩で断食が体にどんな効果をもたらすのかがわかってきました。

精神論だけではなく、細胞への影響で断食が幸せに導いてくれていることを、今後もっとお伝えしていきたいと思います!